Внимание, конкурс! - Фрагмент произведения для перевода

Фрагмент произведения для перевода

Отрывок, описывающий воспоминания главного героя произведения господин Торияма. Торияма расслабляется в баре, принадлежащем другу детства Иноо. Вспоминает о том времени, когда они были молоды и по-настоящему счастливы.

彼は、居酒屋の透きとおった窓から、その向こう側をのぞき込んだ。するとそこでは、若くはないがしっかりとした雰囲気の、しかし陰鬱で疲れた目が、彼の心の中を覗き込むように自分を見ていた。窓越しなのではっきりとはわからないが、男が鳥山と同時にウイスキーのグラスを持ち上げ口に持って行き長い時間をかけて飲んでいる姿が、暗くなったガラス越しに見える。

Vois cet oiseau blanc prisonnier du ciel
Dans sa grande cage étoilée...
Moi de temps en temps je me sens pareil
À cet éternel exilé.

(звучит Джо Дассен)

ギターの伴奏にあわせて、木管フルートのメロデイーが、煙草の匂いの沁み込んだ建物の中に流れていった。古いけれど高品質なステレオ装置から出てくる音響は素晴らしかった。

次第に、カンバスに描かれているはずの容貌が、現実的な形を帯び始めてきた。最初は、おぼろげな輪郭だけであったが、深い記憶の底から浮かび上がってきて、やがてはっきりとした映像となって現れた。鳥山は目を閉じて、酔いの廻り始めた頭を掌で支え、自分が周りの状況から切り離されたように感じながら座っていた。

遠い昔のことだった……。遠い昔のその時も、彼はこんなふうに座っていた。未だ若かった頃、ちょっとした酒の席に彼女がやって来たのだ! 彼はすぐに彼女に注目したわけではなかったんじゃないか? 確かそうだった。いや、多分一目見て素直に、可愛い娘だなと思ったのだ。そして、支払いをしながら彼女の電話番号を訊いた。彼女は別に気取りもせず、そして遠慮もせずに番号を教えてくれた。伝票の1ページを剥ぎ取り、鉛筆を手渡して、ゆっくりと番号を書いてもらったのだ。それから4日後、彼らはアパートを借りた。東京の外れにある、小さなアパートだ。窓は、空き地に面していた。今でこそ東京に空き地など全くないが、当時はまだあったのだ! そこでは、子供たちがいつも凧を揚げており、夕方になると若者達がギターを弾きながら歌を唄い、そして焚き火をしていた。

素晴らしいことに、その空き地からは大都会の東京の都心では絶対に見ることのできない、空や空間を見ることができた! 鳥山は思い出したように、父親から誕生祝いに貰った天体望遠鏡を家から持ち出し、毎晩おぼろげに瞬く星や黄色に輝く月のクレーターを観測したり、隣家の私生活を覗き見したりした。そして時には、朝まで飽きることなくお喋りを続けたりもした。彼は布団の上に寝転んで煙草をふかし、彼女は香りの良いコーヒーを淹れ、サンドイッチにバターを塗ったりと、二人にとっては結構楽しい生活だった。朝になると、寝ぼけ眼のまま大慌てでシャワーを浴び、彼女は職場に、そして彼は大学に向かうのであった。

驚いたことに、両親はすぐに智子との仲を認めてくれた。そして幸いなことに、彼女は東京生まれではなかった。母親曰く、都会生まれの娘は何もしたがらず、それに何もできないという。それに引き換え、愛知県生まれは皆働き者だ! 働いて、後で時間があったら教育を受ければ良いではないか。教育よりも重要なのは、家族の面倒が見られるかどうかということだ。彼女には、勉強する時間は生涯十分にある! しかし、家事をちゃんとこなしたとしたら、余分な時間なんてどこにもないんじゃないか?

父親は特に何も言わず、温かい目で息子を見て「大学の方はどうだ?」と訊くだけだった。 一方で、智子のことは「別に急ぐことはないのではないか」と言うだけだった。

彼女は、私の実家に行くのを余り好まなかった。私はその理由がわかっていた。豊かな家庭の習慣は、普通の家柄の智子には馴染みにくいもので、家族に関する質問は彼女を困惑させるのだ。両親の家から我々の居心地の良い巣に戻る道すがら、いつも彼女は私の目を覗きこみながら、自分はちゃんと話せただろうか、ちゃんと振舞えただろうか、と問いかけてくるのだった。そして彼女の不安は、その後数日間も続くのであった。思うに彼女は、私を失うのが恐かったのだろう。多くの娘たちとは異なり、彼女は私と結婚したいとは考えていなかった。ただ、私を失うのが恐い、それだけだったのだ!

伊能は私が彼のレストランのウェートレスと、一年も一緒に住んでいるのを知ってとても驚いた。彼は、私のことをすべての面で実存主義者だと看做しており、今回も結婚を前提とした釣り合いのとれたカップルだとは思わず、いつもの成り行きの付き合いだと考えていた。一方で、彼は私の親友であり、私の意図を敏感に察知することができた。このような成り行きの付き合いに対して、たった一度だけ愚痴を言っただけで、私が何も変えることを望んでいないことをすぐに理解し、労をいとわず智子側に立って我々の仲を取り持ってくれた。しかも彼女が働いている店の主人は、ある日の夕方にはウイスキーの壜を持って二人のアパートの部屋に現れたことさえあった。多分、自分自身のためだろうが、智子は店で真面目に良く働いたので、間もなく伊能は彼女をウェートレスの長にし、給料も上げてくれた。これを祝って、ある日店を閉めた後で小さなパーテイーが開かれた。そこは、昔若い4人が写真を撮った場所であり、智子の昇進を祝って、同時にレストランの開店記念日も兼ねてそこで乾杯したのだ。伊能もまた、ゴッドファーザーとして祝った。彼のビジネスは満5年を迎えたのだ。